岩国のローカル情報をお届けします。

岩国の妖怪「ちんちろり」

 

夜が寝苦しい季節になりました。こんな時期にはちょっぴり怪談を……
みなさん、岩国に古くから伝わる妖怪「ちんちろり」をご存知ですか?

江戸時代、岩国藩士広瀬喜尚が記し、現在も岩国市徴古館に保管されている「岩邑怪談録」
で次のように紹介されています。
加藤某という人が夜遅く、西宇治(現在の御庄あたり)から岩国城下へと帰るときのことだ。
道祖峠を越えるあたりで、後ろから小坊主が来て、だしぬけに、
ちんちろり

「加藤殿はチンチロリ~♪」
と言った。
加藤氏は豪胆な人だったので、少しもたじろがず、
「そう言う者こそチンチロリッ!」
と言い返した。
それから両者は、
「加藤殿はチンチロリ~♪」
「そう言う者こそチンチロリッ!」
「加藤殿はチンチロリ~♪」
「そう言う者こそチンチロリッ!」
「加藤殿はチンチロリ~♪」
「そう言う者こそチンチロリッ!」
………………
延々と張り合いながら、小坊主は加藤氏の門口まで付いて来た。
さっと内に入って門を閉じると、小坊主は門の屋根から覗き込んで、
「さてさて、強い人じゃ」
と笑ったという。

この小坊主こそ岩国の妖怪「ちんちろり」

面白いお話ですよね。加藤さんという人、言い返さなかったらいったいどうなっていたんでしょうか?
みなさんも一人夜道の時、「おまえはチンチロリッ!」と声をかけられたときはご注意を☆

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「岩邑怪談録」には他にも岩国ゆかりの妖怪や怪談話を紹介しているとのことです。
機会があればまたご紹介します。

それではまた。ごきげんよう

画像出典:妖怪邸・妖堂日記帳、岩国市観光振興課ホームページ  文章出典:座敷浪人の壺蔵

nakatani

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